Breeding Diary

メガマウスザメ発見から放流までのドキュメント－その4－

もしかしちゃう？なわけないよね？と水面を注目している僕らの目の前に現れました。
「！！」デカイ。しかも予想したサメの中ではメガマウスにしか見えない！！
と、驚いている私の横では木下君が「でかい～！！」と絶叫したのち
「あまりの大きさに気持ち悪くなりました」と嗚咽するしまつ。とはいえ、
私も足が震えていました。見れば見るほどメガマウスにしか見えません。
しかも普通に回遊している！コレは大変な事になったぞ（汗）。
早速、上司に電話。このときまだ午前5：00頃だったかな。（H,A34浅川）

あじさい

皆さんお久しぶりです。今日はちょっと風情に・・？
最近、駐車場に大型バスが多く駐車しています。
６月1日より、すぐ隣の下田公園で「あじさい祭り」が開催されています。
僕も登って見た事がありますが、なかなかいいもんでしたよ。
現在の開花状況は七分咲きみたいです。個人的には雨の日も好きなんですよ・・。
時々、葉っぱの上にカエルやカタツムリなんかもいますよね。（SuperD、N73）

メガマウスザメ発見から放流までのドキュメント－その3－

午前2：00に起床。睡眠時間が短いわりにすっきりした目覚め。
集合時間に水族館に行くと、すでに魚類担当の木下君が準備を
していました。「5ｍのサメってどんなんだろうって考えたら、
ボク結局寝れませんでした。」って、大丈夫？
道中「メガマウスって事はないと思うけど、メガマウスの
可能性もないかな？」って話をすると笑いながら
「相当期待してますよね？そんな事ないですよ」と。
わかってますよ、そんなうまい事ないって。でも情報から浮かんだ
「メガマウス」が頭から離れないんです。１回でも見てみたい
じゃないですか。油壺マリンパークが生きた映像を撮ったとき、
本当に「いいな～」って思ったし。到着し、乗船。漁師さんも
ネットで調べたみたい。でこれって事はないかな？と差し出された
紙にはプリントされたメガマウスの情報が。
「コレだったら凄い事になっちゃうよ。もうニュースだね」と
話をしながら船は網に。網を巻き上げていると背鰭が遠くで見えました。
「あれ？」予想していたメガマウス以外のサメの背鰭とは形が違う・・・何だ？
（H,A34浅川）

メガマウスザメ発見から放流までのドキュメント－その2－

出勤してまずは採集に出かけている上司に報告。「じゃ、そうして」ということに。
午後になって採集から帰ってきた上司や魚類担当者とモノによってはどうするこうす
ると話しました。
電話でもらった情報をまとめると５～６メートルで尾が長く胸鰭はイルカみたいに
きれいな形をしている。頭がでかくて目が小さく体色は茶色っぽく深海系の
サメっぽい。　　　さてさて、ここから想像できるサメはそれほど多くない。
しかも漁師さんが見たこと無いって言うと・・メガマウス？・・まさかね～って。
とにかく標本に必要だったりする種類だったらという事でトラックで翌日8日の
午前3：00に魚類担当者１名と水族館出発となりました。（H,A34浅川）

※写真は北川漁港の堤防

メガマウスザメ発見から放流までのドキュメント－その1－

以前にも書きましたが今年に入って、伊豆東海岸側のいくつかの定置網の漁師さんから
珍しい魚が入ったり、イルカが迷い込んだりなどしたときに連絡をいただいています。
ホント、ありがたい事です。
7日、朝食を食べていると北川の漁師さんから私の携帯に連絡が入りました。
何かが獲れたんだけどという電話にしては時間が遅いな？と思いながら出ると
「今朝、5～6ｍの鮫が網に入っていてまだそのままにしてあるけど・・・」という内容。
今日は魚類担当者中心に採集に出かけていて人手がない・・・。
「ちょっと今日はどうしても都合がつけられない」事を伝え、そのまま網の中にいるのならば
明日の操業時に見せてもらえないか相談しました。
しかしその答えは「ＮＯ」。そのまま海に放すことになりました。
ここで放してしまえばメガマウスとはわからずじまいでしたが、１５分後
「そのままにしておくので、明日の操業に乗れば？」と再び連絡が。もちろんお願いしたわけです。※写真は定置網に向かう漁船です。（H,A34浅川）

メガマウスザメ

昨日8日、東伊豆町北川の定置網に入ったメガマウスにタグを取り付け放流しました。
世界で３９番目の確認となります。
定置網に入ったのは7日。この時点では種がわからず翌日の操業時間に
乗船させていただき確認。特徴を聞いて「もしかして」と話していた
メガマウスが網の中を回遊していました。
非常に状態が良い！存在自体が貴重なのに普通に泳ぎ回っています。
あまりにも状態がよいため飼育に挑戦したいところですが、
固体が大きすぎることや輸送などが非常に難しいため、
下田海中水族館ではもはや対応しきれず、他の水族館や研究者に
連絡をしましたが、最終的に出来る限りの記録を取り、放流する事となりました。
回遊しているメガマウスと泳ぎ大きさを測ったところ5.4ｍ。
雌雄はメスであることを確認。固体の特徴を探すと共に背鰭と尾鰭にタグを装着。
ＮＨＫのスタッフによる水中撮影実施。これだけまともに泳いでいる姿は世界で
2例目という話でした。ご協力いただいた定置網関係者の方々及び関係機関の方々には
この場を借りてお礼申し上げます。（H,A34浅川）

どうやって？

よく「どうやってあんなジャンプ教えるの？」と聞かれます。
たとえば写真のスピンジャンプ。この行動は1つの行動ではないですよね？
助走をとるとかジャンプするとか回転するとか・・・複数の行動が
組み合わさってできあがっているわけです。
その辺を充分理解しながらどの行動が出来ていないか、いま何が足りないか考えて
調教を進めていきます。もちろん相手である動物の心理も想像しながら。
この辺がトレーナーの技量の1つなんですよ。
実際にトレーナーをつかまえて聞いてみると、もっと詳しく教えてもらえる事も
ありますので気軽に声をかけてみてください。
ただし、調教中は声をかけないでね・・・。（H、A34浅川）

乗船採集

午前２時起き。水族館を２時５０分にトラックで出発！
富戸の定置網船に同乗させていただきました。この時季
いったいどんな魚が獲れているのでしょうか？あわよくば
珍しい魚でもいないかな？と期待して出港。
ハダカイワシのまともな姿（図鑑でさえ鱗が剥げ落ちた写真らしい・・・）
を見れて感激！でも漁師さんは「そんなの珍しいの？」と笑ってました。
漁師さんの欲しい魚と私たちが欲しい魚は結構ちがってたりしますから、
まあこんなもんです。
漁師さんたちは気さくな方ばかりで、私たちにすれば感謝するばかり。
そんな協力の下、今回はミズウオなど少数ながら持ち帰りました。
次回に期待！（H、A34浅川）

Ｎew ユニフォーム！！

開館４０周年を期に飼育員の
ユニフォームが新しくなりました。
やっぱり水族館のイメージカラーは「青」！
ということで、今日から新しいユニフォーム
を着ています。どうですか？（想太）