Breeding Diary

重っ!!

　当館には４頭のアシカがいます。メスが３頭で、オスは１頭。
先日、体重測定を行いました。
５歳のオスのリク、現在　９４kg!!
「おーあとちょっとで１００ｋｇだー！」
　オスのアシカは大きくなれば体重３００ｋｇくらいです。
リクもぐんぐん成長してきています。見た目でもわかるくらい♪
そして、メスのアシカは大きくなっても１００ｋｇ前後。
いまの季節だとだいたい７０～８０ｋｇ程度です。
 
体重測定、続いてはメスのモカ！
　　　なぁんと　９５ｋｇ!!　　　　　　えっ！？
・・・・・リクより重い！月に一度体重測定を行ってはいるんですが、
今回は間隔が少し空いてしまいました・・・
　そういえば、最近私に寄りかかって来た時、やたらと重かった!!
１月は寒い日が続いたので、エサを多くしていたのが響いたんだ・・・
 
すぐさまダイエット計画始動！
ー２週間後ー
モカの体重は５ｋｇマイナス。９０ｋｇになりました。　でも重い・・・（笑）
たった２週間で５ｋｇ減　なんてウラヤマシイ・・・（：Θ；）¶
つぎの体重測定も楽しみです♪ （マツモトファンキーシビレサス）

 

ハジメ＆ハナ奮闘中！

ハナゴンドウの「ハジメ」とバンドウイルカの「ハナ」がマリンスタジアムの水槽で奮闘中です。
このコンビ、トワイライトショーでデビュー済みですが、再度内容を練り直し復活する予定。
そのためトレー二ングを開始したところです。
感触はまずまずのようですから、カマイルカに代わって楽しいショーを見せてくれそうですよ。
お楽しみに！ （HA34浅川）

 

「ウミガメ講義」

　伊豆海洋自然塾が主催した公開講座での講義の依頼を受け、
1月30日に講師として一般参加者の前でパワーポイントで
写真を見ていただきながら3時間、下田のウミガメについて
語らせていただきました。
話を頂いて、直ぐに承諾したまでは良かったのですが、
予想していなかった仕事が入ったりして準備も押しに押しました。
また、講義時間は3時間と聞かされ、正直「無理・・・。」なんて
思いながらテーマにそって資料と記録をあさりました。
ウミガメのフィールドに出て20年の時間を振り返りながら、
どんな20年だったかとその時間の中で感じた事や思った事を中心に
話していくと…あれ?!時間が足りない？3時間しっかり話せてしまい
自分でもびっくり。参加者の関心もなかなか良く感じました。
好評だったんじゃないかな？と。
その数日後、伊豆新聞の「潮の響」という記事でこの日の私の講義の
事が書かれていました。記者の方は「ウミガメの不思議さに触れた」と表現。
私の見てきた「20年の話は大変興味深かった」とも評価？してくれてありました。
準備もそれなりに大変だったし、フィールドに出た20年間は大変でしたが、
この記事を見て「やってよかったな」と思いました。
次の20年に向けて頑張ってみようかな。（H,A34浅川）

 

「新しい仲間がやって来ました！」

ちょっと前の話となってしまいますが、1月13日にバンドウイルカの
メス2頭が新しい仲間となって水族館へやって来ました。
14時間の長旅でしたが、輸送中は落ち着いた様子。到着後、採血や
体温測定などの健康チェックを行ってから入り江に設置されている
イケスに収容しましたが、すんなり泳ぎ出し順調そのものでした。
搬入から今日までの経過も順調で、担当者からは
「これは将来ふれあいやショーでスターになるか？」なーんて話も
出るくらいです。このまま順調をキープできれば調教も
期待どうり進むでしょう。1年後はショーにデビューできているかな？
トレーナーは腕の見せどころとなりそうです。（HA34浅川）

 
 

昨日は何の日～？」

２月１４日の出来事です。
朝一のお仕事、それはアシカ舎の掃除。
一晩陸場で寝ていたアシカたちは、すでにもう起きていました。
１つ１つ個室をデッキブラシでキレイにしていきます。
　まずは、チョコの個室から。ゴシゴシしながら足元を見てみると、
コロッとした茶色いモノがひとつ。続いてリクの個室。
ここにも茶色いものが・・・さっきよりも多い。そして、エリーにも、モカのところにも。
 ・・・・気付いたんです。
そうか、今日はバレンタインデーだ。
・・・う～ん・・・・ありがとう・・・
全頭のアシカから係員へ「タベラレナイチョコ」のプレゼントです。
　みなさんはどんなバレンタインデーになりましたか？月曜日だったので
お仕事の方も多かったかと思います。
チョコレート！渡しました??懐かしいな～学生時代を思い出します♪
　当館のゴマフアザラシのカップル、略してゴマップル!!「ハルキチとサクラコ」は、
TVや新聞取材でひっぱりダコでしたよ。２頭とも忙しいバレンタインデーになりました。

 
キスするアザラシとしてたくさんの注目を浴びましたが、只今新しい種目を
トレーニング中です！
キスして～次は～～・・・？？？？
はやくみなさんにお見せ出来るよう頑張ります！
・・・来月はホワイトデーか。アシカたちには何をお返ししたらいいのかな・・・
（マツモトファンキーシビレサス）

 

「どうする事も出来ず・・・。」

　2月6日、休みで家にいると携帯が着信。発信者は「下田海中水族館飼育課」・・・
なにかあったぞ!?と、恐る恐る出ると「白浜の尾ヶ崎に鯨が漂着した」という内容の話。
急いで他の飼育員とともに現場へ。
現場に到着するとすでに臭います。鯨はすぐに目につきました。「おお！でかいぞ」
腐敗はそれなりに進んでいて死後5日くらいかな？という状態。
そして近くまで行くと種類も判明。「セミクジラだ！」「セミクジラ」はその個体数も
少なく、こんな形でもお目にかかれる機会はそうは無い。
このように鯨が漂着してしまった場合、漂着した市町村が処理しなければなりません。
その処理方法等については役場の方達と協議させていただきながら最善の方法を探します。
水族館の飼育係とすれば、当然研究などに使用される組織や寄生生物の採集がしたいですし、
出来る事なら骨格標本にするなどしてなんとか貴重なこの「セミクジラ」を活かしたい。
しかしながら、その漂着した場所は「岩ノリ」や「ヒジキ」が採れる漁業者の大切な魚場。
すでに鯨から流れ出した油でべっとりと波打ち際は白くなっています。当然一刻も
早く撤去したいとなります。
撤去には大きな費用がかかります。当然、解剖や骨格標本の作製とした場合にも
大きな費用がかかります。また標本を作るにしても、鯨を埋められる場所が見つかりません。
「一刻も早く撤去」の方向で考えると、私たちが考える有効利用は不可能に近く、
沖に引き出し沈める他ないだろうという結論となりました。
非常に残念でもったいないとは思いますが、下田市役所の担当者の苦労や漂着場所近くに住む人や
漁場としている漁師さんの事を考えれば・・・。
それでも下田市役所の御好意で、引き出した後に可能な範囲での採材作業をさせていただける事になり、
出来る限りの物は採取する事に成功しました。そればかりか、沖に沈める作業にも
同行させていただけました。沈めるだけ・・・と思う方達は多いいかと思います。
とんでもありません、これがなかなか大変な作業で貴重な体験をする事となりました。
この作業の中で「体長はおおよそ18ｍ」という事も判明。船上のクレーンで吊り揚げたところ
体重も53ｔでした。今回の記録を何かの展示にもつなげたいなあ。と、考えています。（HA34浅川）

 
 
 

「河津桜」

今年も河津桜の季節がやって来ました。今年も河津町の「桜まつり」、
南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」が共に２月５日～３月１０日
にかけて行われます。毎年多くの見物客でにぎわうイベントです。
この２会場に挟まれる形である下田海中水族館もこの桜まつりを
盛り上げるべく、館内の「シーパレス」では桜にちなんだ展示を行っています。
なかなか綺麗でしょ？
サクラダイをはじめとした魚たちで、春を感じるような展示がされています。
是非ご覧ください。 （HA34浅川）