日頃、お客様の質問を受けたりする中で「その笛は特殊な笛ですか？」
なんて結構多い。
この笛はイルカのための特殊な笛でもなんでもなく「ドッグホイッスル」
といって単なる犬笛です。
「イルカを呼ぶ笛ですか？」とも聞かれますが、それも違います。
動物に、その行動でＯＫなのかＮＯなのか伝える事にしか使っていません。
本来は猟犬などに使う笛で、銃砲店で売っていますが、最近は
ホームセンター等でも見かけました。
ＯＫかＮＯを伝える音が必要なだけなので、必ず笛でなければ
ダメってことではありませんが、口にくわえてしまえば両手が空くので
都合が良いわけです。（H、A34浅川）
１０月に兵庫からやってきたモモ・ポポのトレーニング（調教）の
進み具合ですが、お世辞にも順調とはいえないのがホントのところ。
ポポを担当しているのは、まだ調教を多く経験していない３人の
女性トレーナー。
モモに関しては調教を初めて？経験する２年目の２名の男性トレーナー。
みんなそれぞれ苦労しています。イルカに泣かされています。
この５名全員が専門学校出身で一応調教の理論は理解しているのですが、
これが思うように出来ない。
２頭のイルカには悪いけど、理論よりも実践！これに勝る教材なし！
失敗して多くを学んで欲しいと思います。
失敗をどれだけ成功に結び付けられるのか。これが５名の課題でしょうか。
期待したいです！
とはいえ、指導する立場の私もいっぱい失敗を繰り返してきましたからね～（汗）。
その経験を上手く生かして指導できているか？私の課題ですね～。
５名が上手く出来ないのは、結果、私の力不足ですからね。（浅川）
もう3月になるのに、まだまだ寒いですが、毎日イルカに乗ってます！！
見た目はまるでサーフィン。海上ステージのショー種目のひとつですが、
結構バランス取るのが難しくて、スピードもでるんですよ。
動画じゃないのでスピード感が伝わらないのが残念（＞＜）
ちなみに乗ってるイルカは「ワカ」です。（SuperD、N73）
確か去年の今頃に、千葉県で７０頭を超えるカズハゴンドウの
ストランディングがあったんじゃないっけかな？
連日サーファーが中心となった救出作業がテレビで流れてましたね。
救出に参加されたかたは、ホンとお疲れ様でした。
ちょっと昔までは２年に１度くらいの割合で、うちの水族館で
対応できる範囲に、生きているイルカのストランディングがあったけな。
救出や治療などは大変だし、何の病気か判らない状態で人が関わったり、
飼育スペースに運ぶ事ってじつはリスクがつきまといます。
でも、でも、飼育屋魂がじっとしていられない！何とかするぞ！って。
生きてても、死んでいても最寄りの水族館に連絡すれば適切な対応して
くれるはずですから、是非発見の際は電話下さい。
日本では、知識と経験、それに収容場所と治療ができる施設が水族館です。
写真は私が対応した中で最大！２００５年４月１５日に熱海に
ストランディングした１３ｍのオスの死亡したマッコウクジラです。（H、A34浅川）
前回、カラスのことを書きましたが、この時期ウミネコがやって来ます。
このウミネコたちもイルカの餌を拝借する（泣）。
でも、こいつらはカラスと違って疎い。
とわいえ、飛んでいればそんなことはなく、投げた餌をイルカの目の前から
サッと拾っていきます。
飛んでる写真のウミネコ、足が片方ダメになっちゃっているのがわかりますか？
中には口から釣り糸が出ている者や、体に絡まっている者がいます。
出来る限り捕まえて介抱するわけですが・・・・。
見ていると海面に浮かぶ「餌かしら？」的なものを何でもついばんでいる。
こんなものまで食べちゃうの!?って物まで食べてる様子。
多分皆さんが思っている以上に海にはゴミが流れています。
お菓子の袋とかコンビにの袋とか。
これって個人が意識することが非常に重要なんだろうな。と、思います。
物事は見えない部分が重要！そういった姿を目の前にしていないからって
「ポイ」ってことはナシでお願いしますね！（H、A34浅川）
写真は自然の入り江のいたるところにいる小魚です。
よく桟橋から見ることができるので、お客様は「あーっ、魚がいる！」
と言った感じで興味津々。
そんなお客様の発する言葉は色々で、意外に「メダカだ！」なんて言う人が多い。
大きさは同じくらいですが、ココは海ですからもちろん違います（笑）。
中には「イルカの赤ちゃん？」て、聞かれることも・・・。いえいえ、
そんなわけありません！
とはいえ、私もなんていう名の稚魚か知りません(汗)。
メジナ、ボラなんかの稚魚はわかるんですが、その他大勢は何でしょう？
今度調べておきます。（H、A34浅川）
写真の標本類は、現在展示されることなく眠る展示物です。
昔は1室で様々な標本が展示されていました。
水族館は生き物を展示する施設ではありますが、博物館相当施設
であるし、標本類でしかできない展示もあるし、重要なのかも。
お客様には楽しい思いだけじゃなく、その他のことも持ち帰ってほしい。
そう考えると是非また展示できる日をむかえたいな。（H、A34浅川）
写真はシンクで解凍中のサバ。だいたい１匹100～200ｇくらいのものを
餌として使っています。
動物の餌って聞くと、人間様の食べなような物と想像する人が多いですが、
とんでもありません！鮮度の良いものしか使いません。
だって自然界では生きた魚を食べてますからね。
じゃ～冷凍の魚なんてたべさせるなよ～！なんて思う方も多いかと思いますが、
そこにはちゃ―んとわけがあります。魚には寄生虫がいることがあります。
そんな魚を食べてしまうと動物の体内に寄生虫が発生し、健康状態を
阻害することがあります。
そういったことが無いように、必ず急速冷凍されたものを使うのが基本なんですね。
しかし、自然の入り江のイルカ達はよく魚を追い掛け回し食べてます。
仕方ないですけどね。
餌の種類は写真のサバとアジを中心に、ホッケ、カツオ、サンマ、イカ、
シシャモ、キュウリウオ。下田みたいな小規模水族館でも、年間の餌代は
1,700万円くらいかかってるんですよ。びっくりでしょ？（H、A34浅川）
今回のお話はカラスです。そう、どこにでもいるあのカラスです。
ショー中、トレーナーが海に入るなどして餌バケツから離れると、
サッと来てサッと魚の切り身を持ってちゃう。
お客さんも「あーっ！」なんて叫んでて、まるでドリフみたいです。
まったく。どこかでこちらを観察してるんですよね。隙が出来ればサッと！
敵ながらあっぱれとでも言っときましょうか(泣)。
カラスって緻密な社会をもってるらしいです。
よく、ケンカ？も目にしますが、１対１のことは無いですね。必ず１対複数羽。
昔読んだ本では、カラスは裁判のようなことをしてルールから外れた１羽を
集団で懲らしめるって書いてあった記憶があります。まるで裁判でも
やっているようだと表現されていました。
そうやって見ていると、カラスたちの行動って結構おもしろい。
あんたらが白かったらきっと人気者だったに違いない！（H、A34浅川）
「コレ、気に入りましたーっ！」と言わんばかりに、遊び道具にと、
入れた輪を体のあちらこちらに引っ掛けて遊びまわっていた「モモ」と「ポポ」ですが・・・。
スリムな「モモ」の胴体にスッポリ！写真のようなありさまに。
あらら・・・見事に、はまっちゃいましたね（汗）。
パニック状態にはなっていないけど、何とか外れないものかと一生懸命な様子。
モモには悪いけどチョッと笑ってしまいました。
こんなアクシデントで、この回のトレーニング（調教）は中止。
この後、無事はずせましたが、お気に入りの遊び道具は回収されちゃいました。
（H、A34）浅川
