多くの水族館が、イルカやアシカの餌として最も多く与える魚が
サバではないでしょうか?
当館も例に漏れずサバが最も多く使われています。
その理由は、通年入手がわりと容易で、安価で栄養価も充分あるから。
とはいえ、その状況も変化しつつあるようです。
餌として使うサバのほとんどはマサバ。1960~1980年代では
太平洋側の漁場で年間40~120万トンもの漁獲量があり、
大衆魚の代表で安価なのはあたりまえでしたが、1990年代以降になると
7万トン前後にまで減ってしまっています。
そうなれば良いものを安価で手に入れる事が難しくなってきます。
餌搬入担当者は良いものがないかと、各漁協や業者からサンプルを
取り寄せるなどして探し回ります。
動物の健康維持の基本である餌ですから、かなり厳しい目で吟味されます。
なかなか見つからず、探し回る日々なのです。
今年も苦労しそうな気配が・・・・・・・・・・。(H、A34浅川)