伊豆半島では江戸時代よりイルカを食べてきた歴史があります。
私はドルフィン・フィーディングの時に、できるだけこの事を参加者にお話します。
それは可愛いだけのイルカであってはならないと思うからです。
話をすると大抵「食べるの?」「かわいそう」とかえってきますが、
イルカは歯鯨の1つで、鯨だって考えるとどうです?と聞きかえせば
「あ~なるほど」と、ほとんどの人が納得します。
すると「食べたことはありますか?」といった質問も。返事は「あります」と。
子供の頃には食卓や給食にも出ていて普通に食べていました。
つい先日、地元の若い親子が参加された際にもお話すると、お母さんがお子さんに
「つい数日前に食べたよね」と言っていました。
最近では若い人は食べないのかと思っていたのですが、まだこの食文化は
継承されているようです。
日本人はこの時代になっても、多くのタンパク質を海産物から摂っているそうです。
海産物を食することは、おそらく日本人にとって重要なことなんですね。
たとえそれがイルカであっても変わらないと思います。
ちなみに「いただきます」って言葉の意味は「あなたの命を生きていく為にいただきます」
ということらしいです。他の生物の命の上に私たちは生きているわけですね。
生き物が生きていくこと自体、きれい事ではないということでしょうか。特に人間はね。
(H、A34浅川)