さて、他の水族館や研究者と連絡をとるといっても、こんな早朝に連絡取れるわけも無く、
私たちはただただ回遊するメガマウスを眺めるしかない。
しかし漁師さんはここから操業しなければならない。網を絞ってなんとかメガマウスを
広い方へ移し操業開始。各自の役割がしっかりしていて、テキパキ動くその姿は
やっぱりカッコ良かった。そんな様子を見ていると上司から連絡が。
「研究者と連絡が取れたんだけど、すでに世界中では20例以上発見されていて、
そこまで状態の良いものならば、希少種という事を考えると放流するというのも
大きな意味がある」だそうだ。たしかにそうだな・・・。でも飼育屋としては
飼育に繋げたい!「どうにかよその水族館に当たってもらえませんかね」。
当たってみるにしても、まだまだ時間が早すぎる。漁師さんにもこちらの都合で
迷惑はかけられない(もう充分迷惑かけてるけど)。歯がゆい時間だ。
(H,A34浅川)