みなさんこんにちは。今日はみなさんに「ビッグニュース」をお伝えします!!
先日、地元の定置網に巨大なサメが捕れたとの連絡があり、飼育員が駆けつけたところ
体長6.1m、重さ1.7トンの巨大なサメが水揚げされていました。
名前は「ウバザメ」。世界の温帯・寒帯海域に生息しているサメです。
こんな大きな体をしていますが、餌は小さな動物プランクトンです。
表層近くで、大きな口を開け前進します。そして口の中にある、鰓耙(さいは)
と呼ばれるクシのような器官で、水中にいる小さなプランクトンを
濾しとるようにして食べます。
利用方法として過去には、その大きな肝臓(体重の25%にもなる)は肝油に、
皮膚は革製品に、肉は食用として利用されていました。
現在は、その大きなヒレが、最高級のフカヒレとして珍重されています。
しかし、過去の乱獲により現在の個体数は極めて少なく、とても珍しいサメと
言えます。
このウバザメは水族館に持ち帰り、細かく測定したのち解剖しました。
貴重なサメとあり、大学などにも研究材料として提供しました。
解剖の様子はまた後日、詳しく報告いたします!!
水族館ではこのような調査・研究なども大切な仕事の一つなのです。(藤井)