「興味があればだけど」と、突然のクジラ漂着の情報が12月3日に入りました。
写真を見せてもらいに情報主のもとへいくと漂着クジラはザトウと判明。
「大きさは6メートルくらいって言ってたよ」・・・。ずいぶん小さい 。
とりあえず現場に向かう事も考えましたが、現場は熱海市上多賀。
到着する頃は真っ暗だ。
翌日朝から現場に向かう事とし、国立科学博物館に連絡。
「6メートルと言うのは確かな情報ですか?」
やはり6メートルという数字が貴重な出来事となる予感。
すると伊豆高原に休暇中の飼育員がいるとの情報!
「すぐ向かってくれ!」・・・携帯電話って便利~。
1時間もすると「大きさは6メートルって事はないですね。僕の目測で8メートルは
あると思いますよ。」と折り返しの電話。
直ぐに博物館にも電話を入れると「やっぱり」と。・・・なるほど。
翌朝は2名で出発。いろいろやりたい事があったのですが、役場はお休みです。
漂着個体からサンプルを採取しても良いかどうかが不明のまま向かいました。
結局連絡がとれなかったのでザトウクジラからサンプルを取ることはあきらめて、
剥がれ落ちた表皮や付着生物を拾い集める事としました。
現場に着くとクジラの死臭が・・・。そして横たわるザトウクジラと見物人。
助っ人も来ていてくれて、サンプルを拾い集めてくれていました。ありがとうございました
可能な部位について計測を実施。
体長は9.5メートル・・・6メートルではなかった。でも目測なんて慣れないとこんなもんです。
サンプルは冷凍保存してますが、(財)日本鯨類研究所へ送る事となってます。
今回は運よく情報が入りましたが、こういった活動も水族館の大切な仕事です。
漂着を見つけたら生死に関係なく近くの水族館へ連絡してみて下さい。(HA34浅川)