みなさん、GWはいかがお過ごしでしたか?
下田海中水族館は、たくさんのお客様にご来館して下さり
大変賑わいました。ありがとうございました。
そんなGWに、ちょっとした出来事がありました。
5月3日、シーパレスで展示しているタカアシガニが脱皮をしたのです。
(カニやエビなどの甲殻類は、脱皮を繰り返す事で成長する動物です。)
3日、朝の点検では甲羅のお尻側が裂け、脱皮がすでに始まっている状態でした。
タカアシガニの脱皮は、時間がかかる印象を持っていたので、少し時間を空け
お昼前に見に行くと・・・脱皮が完了していました。
脱皮は体力を消耗し、脱皮直後は甲羅が柔らかく、元の様に硬くなるには
時間がかかるため、敵に襲われやすいなど、カニにとっては
死と隣り合わせの危険な時間帯です。
水族館でも、途中で力尽きてしまったり、上手く脱皮できず脚が何本か
ちぎれてしまう事があります。
そんな脱皮が無事に終わったのは大変喜ばしいのですが、思った以上に素早く
終わってしまい、決定的な瞬間を見る事が出来ず、この一点についてはとても残念です。
その後、タカアシガニは一回り大きくなった体で、水槽の中を闊歩しています。
脱皮した殻は、非常に状態が良かったので標本にしようと準備中です。
元気な姿と、標本を並べてみていただけたらと思います。(都築)